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福島県白河市にある白河だるま総本舗は、およそ300年続くだるまづくりの老舗です。
その14代目、渡辺高章さんが今「だるまランド」の建設に動いています。
はたして「だるまランド」とは?そこにかける渡辺さんの思いは?
そして渡辺さんのRethinkなポイントはどこにあったのか。
梅雨の白河市で、フェス好きな若者ノグチくんとバンダイさんがお話を伺いました。

 

白河ダルマとは?(http://www.shirakawadaruma.com/about.html)

だるまランドをつくりたい

ノグチ
はじめまして。あの、いきなりですけど、似てますよね?
渡辺
え?
ノグチ
似てますよね?だるまに。
バンダイ
(おい!)
渡辺
あはは。はい、年々寄せてますね、だるまに。

白河だるま総本舗の14代目 渡辺高章さん 27歳
なんとも福々しいお顔立ち。

ノグチ
なれる日も近いと思いますよ。そっくりですもん!
渡辺
そうですね(笑)。なりたいです!
バンダイ
(なりたいんだ・・・)
ノグチ
白河だるまって、どんなだるまなんですか?
渡辺
白河だるまは江戸時代に生まれました。
江戸時代、天明の大飢饉があったときに、白河では飢饉での死者がゼロだったといいます。
そこで当時の松平定信公が市民のための縁起物として白河だるまを誕生させたんです。
ノグチ
顔も丸くて愛嬌がありますよね。
バンダイ
(そこが似てるんだよな・・・)
渡辺
そうなんです。
顔の中に幸運の象徴とされる「鶴亀松竹梅」が描かれているのが特徴です。

こちらが伝統的な白河だるまの姿。

完成へ向かうだるまの列。
小さくて可愛らしいタイプもありますよ。

ノグチ
ここにも凄い数のだるまがありますけど、これ全部販売するんですか?
渡辺
白河市では毎年2月11日に「白河だるま市」というイベントがありまして、多くの人がそこでだるまを買う習慣があります。
今も手作業で作っているので、販売のためには年間を通しての準備となります。
15万人が集まる白河市の一大イベントですね。
バンダイ
15万人ですか???
渡辺
はい、もちろん県外からも多くの人がいらっしゃいますよ。

白河だるま市の賑わい。
15万人向けのだるまは、なんと白河だるま総本舗を含む市内2社で作られるとのこと。

だるまの絵付けはすべて手作業で。
それによって個性が生まれて世界にただ一つのだるまになる。

ノグチ
その準備で忙しいのに、今度だるまランドを作るんですか?
渡辺
はい、もう作っている途中です。
ノグチ
でも、だるまランドですよ?

あの・・・

だるまランドってなんですか?
渡辺
だるまを「見て学んで楽しめる」という究極のだるま体験ができる観光施設です。
ノグチ
見て学んで、まではすんなり入ってきたんですけど、
・・・楽しむ、が入り口すぐのところで引っかかりました。
楽しむってどういうことですか?
渡辺
歴史を学べる展示や作業場見学だけでなく、体験してもらいたいんです。
たとえば、映像を使った「だるまさんが転んだ」で遊んだり。
暗い空間でデジタルサイネージを活用してだるまを転がしたり。
だるまって遊びと縁が深いんですよ。
にらめっこなんかにも出てきますし。

あとは2メートルの巨大だるまガチャとかを置いたり。
巨大だるまとハグする写真スポットなんかも考えています。

だるまランドのイメージ図。確かに遊びの要素満載の雰囲気。

巨大だるちゃんガチャ発見!

建物入り口にいた、手足のあるだるまも登場するのだろうか。

ノグチ
聞いているうちに、巨大だるまとハグして写真撮りたくなってきました。
あ、でも巨大だるまだと思ってハグしたら、実は渡辺さんでした〜
とか考えてるんじゃないですか?そっくりだし。
渡辺
あはは、できそうですね。
バンダイ
(渡辺さん、乗りやすいタイプか・・・)
ノグチ
できますよ、女の子とか写真スポット好きだから、これいいかも!
渡辺
話題になりますかね、考えようかな(笑)。
バンダイ
(そこだけ話題になったら事件でしょ。だるまも起き上がれない事態になるよ・・・)
渡辺
市内だけでなくぜひ遠くからもたくさんの人に来て欲しいですね。

伝統産業を成長産業に

ノグチ
なんでだるまランドを作ろうと思ったんですか?
渡辺
残念ながらだるま産業の規模というのは年々縮小してきています。
私は「伝統産業を成長産業にする」という目標を掲げているんですが、そこには商品の楽しさとか、だるま職人へのカッコよさとか、若い人が関わりたいと思えるものが必要だと考えています。

若い人が入ってこない産業は必ず廃れていきますから。
だるまランドを、その楽しさやカッコよさを伝える施設にしたいんです。
ノグチ
よく見るとここにも伝統的なものとは少し違う変わった顔のだるまがありますけど、それも新しい伝え方のひとつですか?
渡辺
そうですね。
実は上京したときに、普段だるまを買わないクラスメイトが、だるまを買ってきたことがあったんです。
それが有名インテリアブランドとコラボレーションしたものだったんですよ。

その時、「あぁ、時代に合わせた変革をしていくことで新しい人にだるまを届けることができるんだ」って思ったんです。

伝統的な白河だるまのほか、キャラクターとのコラボだるまも多い。
今年は疫病厄けの妖怪、アマビエのだるまも多く作っている。

ノグチ
そこから、コラボだるまを積極的に作ったりして、たどり着くのが・・・
渡辺
だるまランドです!
ノグチ
だるまランドですね!
渡辺
はい。
ノグチ
だるまランドですよ!!
バンダイ
(ノグチくん、言いたいだけになってる。でもこの熱量はたしかに聞いていて熱くなるな。)
ノグチ
今すぐ行きたいんですけど、まだ完成してないんですか?
渡辺
2年がかりで進めていて、2021年の4月にオープン予定です。
ノグチ
2年がかり!?なんでそんなにかかるんですか?
だるまだからですかっ!?
渡辺
昔からある建物を残して作っているからです。
全部壊して新しいものを建てたほうが工期は短く済むんですけど、それでは歴史が一瞬で壊れてしまいます。
古い建物を生かした上で、だるまランドを作っているんです。

2021年4月のオープンを目指して建設が進むだるまランドの外観。
カフェやだるま神社を含む4つの棟が建つ予定。

白河だるま総本舗の歴史を感じる重厚なつくり。

ノグチ
なるほど、そこも意味としてはつながりますね。伝統産業を・・・
渡辺
成長産業に!
バンダイ
(この2人、息あってきた・・・)

渡辺さんのRethink

ノグチ
だいぶわかってきました。あ、はいはいっ!
渡辺
はい、ノグチさんどうぞ。
バンダイ
・・・・・。
ノグチ
渡辺さんがおっしゃる、時代にあった変革とだるまランド。
2つが結びつく時、なにかその間をつないだものってありましたか?
接着剤になったような考えというか。
渡辺
先ほども言いましたが、白河市には15万人が集まる「白河だるま市」という大きなイベントがあります。
その特別なお祭りで、多くの人が年に一度のだるまを買うわけです。

でも、もともとだるまは夢や希望、強い想いを形にするときのサポートアイテムなんです。

夢や希望はきっとひとつじゃないし、たくさんあっていい。
年に何度でも願うことがあっていい。
そんなとき、いつも側にだるまがあっていいと思うんです。

そう思った時に、特別な祭りだけでなく、365日だるまに接することができる施設があることで、だるまがもっと身近なアイテムになるのではないかと考えました。
ノグチ
だる・・・渡辺さん!必ず行きます!だるまランド。
バンダイ
(いま一瞬名前変わったな・・・)
ノグチ
ところで渡辺さんは、なぜそこまでだるまが好きなんですか?
渡辺
私は小さい頃から、周りに「だるま屋さんの子ども」として認知されていました。
地元を離れたときに、それがなくなったんです。
説明してもピンと来てこないみたいで。
あぁ、だるまに囲まれた生活って当たり前じゃないんだと思いました(笑)。
バンダイ
(かなり珍しいですよ・・・)
渡辺
そこで気づいたのは、自分にアイデンティティーをもたらしてくれていたのが、この白河市であり、だるまだったんだと。
だから、だるまを通じて地元に恩返ししたいですね。
この街の子どもたちが将来、「だるまの白河市」出身だと誇れるようにしたいです。
ノグチ
わかりました。
あ、白河にはラーメンもありますけど、渡辺さんとしては?
渡辺
だるまです!!

渡辺さんの子どもの頃のあだ名はストレートに「だるま」だったとか。
大人になった今、だるまランドを語る「だるま」さんは本当に楽しそうでした。

渡辺さんのここがRethink

Rethink Point

特別な祭りのアイテム→日常のサポートアイテム

伝統は成長させるもの

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