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福島県郡山市にある旅行会社、孫の手トラベル。孫の手トラベルが企画する「Food Camp」ツアーには、タクシー会社から生まれた旅行会社ならではの視点が活かされている。代表の山口松之進さんのもとにノグチくんとバンダイさんが駆けつけると、そこには大型のキッチンカーが!これは何だ??

衝動買いから始まったFood Camp

ノグチ
買おうかなぁ、迷うなぁ。
バンダイ
何を買おうとしてるの?
ノグチ
ケーキ。でも一人で食べるのには大きいんだよな。あ!彼女と分ければいいのか。
・・・おいっ!いないって知ってて何言わせんだよ!
バンダイ
今日も調子良さそうだね。買い物といえば、今日お話を伺う、孫の手トラベルの山口さんは、とんでもないものを衝動買いしたみたいだよ。
ノグチ
とんでもない衝動買い??・・・山、か?
バンダイ
今、お名前だけをヒントに考えたんだね?
山口
孫の手トラベルの山口です。よろしくお願いします。
ノグチ
よろしくお願いします。まぁケーキでも食べながらお話を。
バンダイ
(いつのまにか買ってるし・・・。)
ノグチ
山口さん、山を衝動買いされたんですか?ご家族に怒られませんでした?
山口
山??いえ、買ったのはキッチンカーです。
ノグチ
キッチンカー?あのイベントとかで見る、軽自動車に調理スペースがついてるやつですか?
山口
それよりも大きくて、2トンサイズのキッチンカーです。お祭に出ている軽自動車のキッチンカーとは区別するためにフードカートと呼んでいます。一通りの調理器具がついていて、プロの料理人のニーズにも応えられるつくりになっています。

こちらがフードカート。中に料理する人が3人いても十分な広さ。MTは孫の手トラベルのイニシャル!

ノグチ
デカイっ! それを、・・・衝動買い?
山口
目の前に現れてしまったので。(笑)周りの人と一緒に「これがあればこんなことができるんじゃないか」と考えているうちに、形になったのが「Food Camp」です。
ノグチ
あぁ、Food Campにはフードカートがぴったりですもんね。
山口
そうですね。フードカートがないとFood Campは楽しめないかもしれません。
ノグチ
はい、そう思います。・・・すみません、
Food Campって何ですか?
バンダイ
(やっぱり知らなかったんだね。)
山口
Food Campというのは、フードカートを畑のど真ん中に持ち込んで、その周りにテーブル、テーブルクロス、イスなど本当のレストランと同じ環境を作り出して、そこでお客様にシェフの料理を楽しんでもらうツアーです。使う食材のメインとなるのは、もちろんその畑のものです。

畑のど真ん中に現れる非日常のレストラン!

場所はもちろん、季節によってもレストランの雰囲気は変わる。

ノグチ
ごくり。美味しいです。食べてないのに、美味しいです。わかります!
山口
ちょっと早いですね。(笑)畑についても、すぐに食べられるわけじゃないんですよ。
ノグチ
え?まだ食べちゃダメなんですか?まぁ実際食べてないんですけど。
山口
まずは畑で生産者のお話を聞きます。その後収穫体験をして、時には生でかじって、作り手の思いを感じてもらってから、お食事の時間になります。
バンダイ
青空のもと、非日常のレストランでの味がさらに特別なものになりそう!

野菜、果物など豊富な福島の食材。そこにかける思いを聞くのも楽しみの一つ。

山口
そうですね。シェフも、素材への思いを知ったお客様にお出しするということで、普段の仕事とは違った力が入るようです。お料理はコースでご用意しています。

シェフによるお料理の説明。ベテランのシェフは「新人にぜひ経験させたい!」とおっしゃるようです。シェフにとっても非日常!

ノグチ
すごい!衝動買い大成功!これをイメージできたあたり、きっと山口さんご自身もお料理得意なんですね?
山口
料理はまったくできません。
ノグチ
え?まったく・・・?
山口
はい、まったく!
ノグチ
あはは、僕もです!
山口
あはは、いいですね。ケーキいただきます。
ノグチ
どうぞどうぞ。このイチゴはですね~。
山口
お、生産者の方ですか?
ノグチ
あ、違いました!あはは。
バンダイ
(・・・通じ合っちゃったよ。)

生産者をヒーローに

バンダイ
生産者の方も一緒に食べるということですが、どんな反応がありますか?
山口
みなさんだいたい3回は驚きますね。まず、自分で育てた野菜がシェフの調理によって芸術品となったお皿を見て驚いて、その後食べてみて味に驚いて、そして周りにいるお客様の美味しそうな反応に驚く。
バンダイ
普段食べなれている調理方法とはまた違うでしょうし、びっくりしそうですね。そしてお客さんの反応ですか。確かに自分が育てた食材がどう食べられて、どんな反応をされているかは、生産者にとってわからない部分ですもんね。
山口
そうなんです。対面で販売することはあるかもしれませんが、食べるところまではまず見られない。ですから、Food Campに協力いただいた生産者の方からは、「農業をやっていて良かった、自分の仕事の意味を感じた」というありがたいお言葉もいただいています。

生産のプロから調理のプロへのバトンタッチすることで、芸術品に。

ノグチ
Food Campのチラシを見ると、食材とともに、生産者とシェフのお名前があって、食べに行くのと同時に、人に会いに行く楽しみも出てきますね。
山口
はい、我々は生産者にヒーローになっていただきたいんです。
ノグチ
それだけの仕事をしている方々が福島県にはたくさんいらっしゃる、と。
山口
そうです。福島県は農業の県であり、また広いですから。まだまだいらっしゃいますよ。
ノグチ
生産者の皆さんも楽しいだろうなぁ。あ!野菜ごとに色分けしたら生産者の戦隊ものとかできちゃいそう。
「野菜戦隊ウマインジャー参上!かかってこい、シェフ軍団!」
山口
いいですねぇ。でも5人組とかじゃ全然足りないですね。お肉もありますし。
バンダイ
(それとシェフ軍団は敵じゃなくて、味方だと思う・・・。)

野菜、果物だけでなく、乳牛などFood Campはバリエーションも豊か。

生産者の写真もついた地図。これはすぐにスペースが足りなくなりそうですよ!

タクシー会社の持つ視点

バンダイ
この孫の手トラベルという会社はタクシー会社を母体として生まれたんですか?
山口
はい。郡山観光交通というタクシー会社を母体に、介護タクシー事業を経て生まれたのが、孫の手トラベルです。
バンダイ
介護タクシー事業を経て?
山口
私自身もヘルパーの資格を取得して、高齢の方の送迎現場に接してきました。
その中で、外出したいけれどもなかなかできない事情などを知り、介護のための病院往復以外にも、楽しみのための外出にタクシーを利用していただく形はないかと考えていたんです。
ノグチ
それで家までお迎えに来てくれるツアーが生まれた!
山口
ご自宅までタクシーでお迎えにあがって、会社にあるバスに乗ってツアーに参加して、また帰りはご自宅までタクシーでお送りする。そうすると、お酒も飲めますし、お土産をたくさん買ってきてもタクシードライバーさんが運んでくれるので気にならない。
ノグチ
お酒飲みたいです!そうか、その発展系がFood Campなんですね。

はい、生産者と乾杯!送迎付きだからお酒も飲めちゃいます。

最後のお見送り。ここから孫の手トラベルへ戻ると、タクシーが待っています。

山口
そうです。タクシー事業から、介護タクシー事業を経験したからこそ生まれたものです。
ですから「孫の手トラベル」という名前も訪問介護事業所「ケアステーション孫の手」の介護サービスの延長として捉えて名付けました。
ノグチ
痒い所に手が届くサービスは、タクシー事業があってのものということか。
バンダイ
なんだか、Food Campのお話でも山口さんは常に人にスポットを当てている気がします。それはタクシーがもとになっているからなんですか。タクシーって人と人の距離が近い乗り物だと思いますし。
山口
それはありますね。生産者、シェフ、お客様、人と人をつなぐ乗り物がタクシーでありたい。
ノグチ
山口さん、タクシーを捨てたんじゃなかったんですね!
バンダイ
コラっ!
山口
それ、よく言われるんですよ。タクシー以外の余計なことばっかりやっているので、タクシー事業を見捨てたのかって。
真逆です。地域の足であるタクシーがどうやったら人を元気にできるか、使ってもらえるかを考えて、個人が楽しめる旅行を考えました。タクシーを利用していただいて、福島の人たちにまだまだ身近に知らない楽しみがあることを知ってもらいたいですね。ところで、今日のこのお店も、私どものお店なんですよ。
バンダイ
え?この「Best Table」も??
山口
ここも、生産者のこだわり野菜を食べられるお店になっています。

自然の中に現れる「Best Table」の外観。

福島、旬の野菜がいただけます。

ノグチ
ここで旬の野菜を味わったら、Food Campにも行きたくなるだろうなぁ。
山口
はい、そうやって福島の食に関わる人やモノが繋がっていくといいなと思っています。これまでの活動から、おかげさまで「第7回グッドライフアワード」環境大臣賞優秀賞をいただくこともできました。
ノグチ
山口さん、今社員の募集してませんか?私、山口さんのような人の下で働きたいです!
山口
ありがとうございます。でも、社員からは「どこに走っていくかわからない馬」みたいに思われてますよ。(笑)
バンダイ
え?そうなんですか?
山口
まあ、フードカートを衝動買いしちゃう社長ですから。「どこ向かってんだろう?」と。
ノグチ
山口さん、ナビつけましょう、馬用を探しましょう!
バンダイ
(馬を否定しなさいよ・・・。)
山口
福島の明るい未来を目指したいですね。(笑)

タクシーを愛し、地域を愛し、社員に愛される山口さんの普段のお姿。

山口さんのRethink

Rethink Point

「介護のためのタクシー」→「旅行のためのタクシー」

「持っている強みを活かす」

そのほかの 福島のRethinkな人たち

  • ~LOVE FOR NIPPON 代表 CANDLE JUNEさん~

    「支える支援」→「おたがいさまの支援」

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    東日本大震災以前から、災害があった地、悲しい出来事があった地でキャンドルを灯しているのがキャンドルアーティストのCANDLE JUNEさん。今でも毎月11日は福島県に足を運び続けるJUNEさんの活動、10年間でのRethinkを伺いにノグチくんとバンダイさんがアトリエに潜入(?)しました。

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  • ~土湯温泉観光協会 会長 加藤貴之さん~

    「自分たちだけでの温泉街づくり」→「よそ者を入れた温泉街づくり」

    「時代にマッチしたパートナーシップ」

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    福島県福島市にある土湯温泉。千年の歴史を誇るこの温泉が「土湯アクション20-25」という新しい取り組みを始めています。そこにあるRethinkとは何か。ノグチくんとバンダイさんが、土湯温泉観光協会、会長の加藤貴之さんにお話を伺うはずが、その前に温泉に立ち寄ってるみたいです。

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  • ~孫の手トラベル 代表 山口松之進さん~

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    非日常行きのタクシー

    福島県郡山市にある旅行会社、孫の手トラベル。孫の手トラベルが企画する「Food Camp」ツアーには、タクシー会社から生まれた旅行会社ならではの視点が活かされている。代表の山口松之進さんのもとにノグチくんとバンダイさんが駆けつけると、そこには大型のキッチンカーが!これは何だ??

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